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旅したり美味しいもの食べたい

昔々トラビアンってゲームが流行ってたんだよ

今は2017年でみんなが気軽に携帯やパソコンでクオリティの高いゲームをしてるけど、もうちょっと昔、10年くらい前の話。その時のゲームの話。

 

中学生の時、友人から勧められて巨商伝ってゲームを遊んでいた。

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まあ俗に言うMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)ってやつ。巨商伝の特徴は普通のRPGに商売の要素も組み込まれていて、ゲームの中で自分で商売が出来たりした。モンスターを沢山やっつけてレベルを上げるもよし、人脈を広げたり交易をしてお金を稼いでお金持ちになるも良し、チャットをしてワイワイやるもよし、とにかく自由度が高かった。「銭ねえ奴は人間じゃねえ!」みたいな広告もあった。

 

 

その巨商伝の一部の界隈で「トラビアンってゲームが面白いらしい、みんなでやらないか?」という話が出るようになった。

 

新しいモノ好きな僕はスグに飛びついた。

まだ日本で始まってないから説明は英語、サーバーもイギリスのサーバーを使う。わからない英語があったら聞けば教えてくれるそうだから大丈夫だった。

 

トラビアンは自分が1つの村を持つところから始まる。

ちなみに自分の村の初期画面はこんな感じ。。(画像は日本語版)

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ゲーム序盤は村の資材や穀物を生産する速度を上げて、村の中で建物を建設したりする。

リアルタイムで進行していくので、寝ている間に資材がたまって、起きたら資材が溜まってて、画面をクリックすれば建設スタート、あとは待ってるだけ。今のスマホートフォンのゲームで言ったら資源の溜まり方はclash of clansに近いシステム。

 

人間、自分の領土を広げたい生き物。トラビアンはある程度村が育てば2つ目の村を持てるようになる。2つ持つと必然的に資源が溜まる速度も倍になるので、今度は倍近い速度で3つ目の村を持てるようになる...気づくと無課金プレイヤーでも村が5〜7個持てるようになる。そのくらいになると複数ある村の管理に追われたり、敵プレイヤーを攻撃出来る兵士を沢山作れるようになる。兵士は敵の村に送って敵の資源を奪うことが出来る。

 

「農耕だけやって村づくりをしたい。シムシティをしたい!」

と言う人も当時は沢山いたが、そんな人達は根こそぎ他のプレイヤーから資源を奪われてしまう。資源を奪われると何も出来なくなる。つまり資源を守るために農民達も軍政政治をする人も兵士を自分の村を守る兵士を雇ったのだ。兵士は穀物を消費する。何もしないと穀物を食べられて終わりなので、今までは大人しく農耕をしていた人達も自分より弱い人を攻撃して資源を奪うようになる。強いものが弱いものから奪うという地獄のような世界がそこには待っていた。

 

 

 

また、リアルタイムに進行していくシステムだった。つまり深夜に攻撃されると寝ていて気がつかないのだ。廃人達のチームは、3人組をつくり、8時間交代でお互いの村の安全を確認する人達もいた。(シッターという制度があり、承認した人に自分のアカウントの村の管理を任せる事ができた。)当時の日本人プレイヤー達は物凄い盛り上がりを見せていた。(と、今になって思う。)

そのゲームは1日数分の作業で村を育てるゲームということで口コミが広がっていった。確かにやろうと思えば1日数分で最初のほうは出来るのだがゲームが進行するにつれて、プレイ出来る事が増えていくので数分が数十分になり数時間になる。人間が習慣を身につけるにはいきなり変化することではなくて、少しずつ変化することだという。僕も最初は起きたときにゲームを少しやって、寝る前に少し遊ぶ程度だったが何時の間にかパソコンの前に噛り付きながら英語の辞書を見て海外の人が何を言ってるのかをなんとなく理解したり汚い英単語のページに付箋を貼って、知らない人にメールで送りつけて反応を確かめたりしていた。

 

 

ゲームの中盤になるとカタパルト(catapult)という兵士を運用する事ができるようになる。これがこのゲームの面白いところで、恐ろしいところだ。

カタパルトというゲームが出てくるのは大体ゲームのサーバーがスタートしてから3か月くらい経ったころだった。これは恐ろしい武器で、作るのが大変なのだがこれを上手に使えば相手の3か月かけて作ってきた村を一晩で破壊できる恐ろしい兵器だった。3か月かけて作ってきたものを壊された人は9割近くが心まで壊されて無事にゲームから出ていくことになる。このゲームでは弱い人は徹底的に駆逐され、ゲームのデータを消していく。大きな戦争になると、相手の大将の村を徹底的に破壊しつくして心を折るのが基本になる。

 

弱い者は強い者に資源や近所の土地を融通して守ってもらい強いものは弱いものから根こそぎ奪う。まあ今の日本と変わらないのかもしれない。とにかく毎朝毎晩のように自分の村をせっせと拡張し軍事を拡張していった。中学生だった自分は恐らくそのメンバーの中で最年少だったと思う。自分を守ってくれる人は殆どニートだった。24時間パソコンの前に張りつくことが出来て人間同士の関係を丸く収めることが出来る人が勝つゲームだった。僕はそのゲームを夢中でやっていた。他のネトゲには終わり、ゴールが存在しないことが多いが、このゲームには終わりがある。ワンダーオブザワールドという建物を完成させた集団がそのサーバーを制したことになりこのゲームの勝者となる。

昔夢中になっていたゲームのことを思い出すとなんだか幸せな気持ちになれる。このゲームは終わりが見えているからこそ、今の仲間で戦える時間は有限で貴重なものだった。ゲームが終わると数日経った後にサーバーは閉鎖されてログイン出来なくなる。1年近くそのサーバーで戦い抜いた強者たちは「お疲れ様でした!ありがとうございました!またどこかで!」と言いながらお別れをする。みんなゲームが終わると「ようやく終わった、もう寝れない夜には懲りたからしばらくやりたくない。」と口を揃えて言うのに数週間後に新しいサーバーがオープンすることがわかるとそんなことを忘れて登録していた。また新しい1年間のはじまりだ。

 

もしこれを読んでいる人が今やっているスマートフォンのゲームやオンラインゲームも将来的にサービスが停止して何もプレイできなくなる時が来るかもしれない。でも絶対に心の中に楽しかった思い出は残るはずだ。ゲームだからと適当にやるんじゃなくてゲームだからこそ全力で取り組んでほしい。

 

 

中学生の頃の自分が今の自分を見たらがっかりすると思うけど、もう少し生きたらまだまだ楽しいゲームに出会えるということは教えてあげたい。

 

 

 

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